卒業生


現地レポート(オランダ、Design Academy Eindhoven)


 

小木 央理くんの場合

留学先オランダ 2008年~2010年 Design Academy Eindhoven、Man and Communication2010年~現在 Gerrit Rietveld Academy、Graphic Design Department

 

Q, 滞在先はどのようなところですか?

A, 借家?大家さんと直接契約して住んでいます。以前はハウスレジデンスに直接聞いてアパートのようなところに住んでいました。

 

Q, どのように探しましたか?  

A, アパートは学校の紹介、今の家はお友達から紹介してもらいました

 

Q, 留学先のエリアの満足度   

A, 満足

 Eindhovenの街は規模も小さくお店も少ないですが、その分遠くにいく必要がないのでコンパクトにまとまっていて便利ではあります。街としてはあまり綺麗でもなく、少し中途半端といった印象です。Ryanairという格安航空便のハブ空港があるのでヨーロッパ各地に行くのは便利です。

Amsterdamはやはり首都なので大きい(東京と比べるとかなり小さいですが)のでEindhovenよりも遥かに充実しています。画材、マテリアル等も豊富な種類な物が買えるし、ギャラリー等も多いため多くの様々な展覧会が毎日のように開かれてるのも魅力の一つです。学校は南にありセントラルステーションからは6~7kmくらい離れていますがそれ程遠くなく、自転車で十分に通える距離です。生徒の住んでるエリアも様々で学校からも離れている事が多いですが、どちらにしろ自転車で通えます。

 

Q, 留学先の設備、施設の満足度  

A, 満足 

一通りのワークショップは揃っているので便利です。ただ生徒数が多いため使用制限がかけられると少し大変です。Rietveldには活版、石版、版画、製本に加えグラスのワークショップもあります。

 

Q, 留学先の授業の満足度  

A, 大変満足

比較材料が無いので一概には言えませんが、とにかく授業の幅が広く、何でもやるのでためになります。先生達や他の生徒の授業に対する態度もとても真面目でこちらも刺激になっています。

 

Q, 入学してから今までにどんな授業をしましたか?できるだけ具体的にお答えください。

A,

Eindhoven コンパス:様々な分野を学ぶ総合的な授業

ワークショップの使い方:メタル、ウッド、石膏 ドローイング:2m大の自画像から一般的な風景や描写のドローイング パフォーマンス、アートの分野の授業 PCやアプリケーションの初歩的な使い方の授業 論文:ライティングの授業 街頭インタビューもしました

建築:リサーチから建築模型の製作までしっかりやりました デパートメント:プロダクト,グラフィック、インテリア、ファッション 等のカテゴライズされているデザイン分野の授業

Amsterdam 主にテーマが与えられ、そこから形にするというのがメインの授業のスタイルです。形になる時は本になる事が多いですが、ビデオ、パフォーマンス、ポスター等かなり自由に幅広く作れます。日本でイメージされている"グラフィック"、もしくは商業的なグラフィックの授業はあまり無く、グラフィックの枠に捉われない自由な作品を作れる授業が多いです。逆に例えばソフトの使い方、グラフィックデザインの基礎といった事はあまりやりません。他にフォントの作成、セオリー(テキストを読んでそれについてディスカッションする)、パフォーマンスの授業もありました。

 

Q, 何人の学生に対して何人くらいの先生が指導に当たっていますか?先生には質問や話をしやすい環境ですか?

A, 一クラス20人前後で先生は一人か二人です 質問はたくさんします 毎回の授業がプレゼンのような感じです。質問はしやすい環境だと思います。日本人のスタイルだとあまり討論といった事はしないイメージがあるのですが、徐々に発言していって向こうの授業の感じに慣れていく、といった感じです。)

 

Q, 学生の傾向を教えて下さい。(年齢、国籍、男女比など)

A,

Eindhoven 多国籍、年齢は19~30までと幅は広かったです。男女比は大体同じくらいです 学校全体だとアジア、ヨーロッパ 4:6くらいだったような気がします

Amsterdam 同じように多国籍で年齢もEindhovenと同じような年齢層です。ただAmsterdamの方がオランダ人の人数が少ないので、さらにインターナショナルな学校です。

 

Q, 生活面で何か不便な事はありますか?(食事、買い物、画材、気候、治安、文化面など何でも結構です。)

A, 今は特には無いです。ですが、家を手に入れる、こちらの生活に慣れるというのが一番大変かと思います

 

Q, 日本からこれは持ってきた方がいい、というようなアドバイスがありましたら教えて下さい。   A, 日本の食べ物はこちらでも買えますが、やっぱり日本で売られているものが当然おいしいので日本食、調味料等はあるといいかもしれません。

 

Q,1年間でかかる学費、生活費をよろしければ教えてください。   

A, Design Academyは年々値上げして今は大体6300euroくらいだと思います。

Rietveldは4000前後。家賃はEindhovenだと大体平均300ユーロ,Amsterdamだと400ユーロ前後くらいだと思います。今住んでいる家は420ユーロ、光熱費込みです。それに+食費や課題にかかるお金等をプラスすると、一ヶ月650~700ユーロくらいでしょうか。オランダの学校は(少なくともRietveldは)銀行口座の証明のために一年にかかるお金を口座に最初に入れておかなければなりません。大体9200ユーロ位だったと思いますが、それ位あれば、個人差はありますが一年の生活費は足りるのではないでしょうか。物価は日本に比べると高めです。

 

Q, 卒業後の予定はどのように考えていますか?   

A、今の時点ではまずインターンシップをしてからその後残るかどうかを決めようと思っています。卒業後も仮に日本を拠点にしたとしても、世界中でお仕事をしたいと思っています。

 

小木くん貴重なお話ありがとうございました。


小粥 千寿さんの場合

 

留学先:オランダDesign Academy EIndhoven(アイントホーヴェン)、

   2008年9月~2009年1月、IM(Master)→2009年2月~現在、Man&Activity(Bachelor)

 

期間:2008年9月~2010年12月の予定

 


Q,滞在先はどのようなところですか?
A,1年目→、 その後→ハウスシェア 

Q,どのように探しましたか?
A,寮→学校の紹介、 ハウスシェア→インターネット


Q,留学先のエリアの満足度 
A,満足
  理由:文化的なおもしろさはあまりないけど、その分学業に集中できる。物価(家賃)が少し高め。

Q,留学先の設備、施設の満足度
A,不満
  理由:生徒数の割にワークショップが小さく、同時に使える人数が限られているのでプレゼン前になると並んで待ったりしなければならず、疲れる。                       

Q,留学先の授業の満足度
A,大変満足
  理由:criticalだが常にこれからのデザイナーに必要な要素、能力とは何か、ということを考えてくれている。伝統的なプロダクトデザインに固執していない。ただ最近学長が変わったのでまた方向性がどうなるかよくわかりません。


Q,入学してから今までにどんな授業をしましたか?できるだけ具体的にお答えください。
A,Design Academy ではKompasというコースでデザインに必要な様々な方法論や手法、考え方を学び、 Department のコースで実際にプロダクトをデザインするという構成に
なっています。学生はKompasとDepartmentを両方同時に進めていきます。

Kompasの課題ドローイング、カラーリング、3Dソフトの基本的なクラス、トレンドに関するリサーチ、プラスターや粘土を使った造形表現、プラスチックとテキスタイルを組み合わせた新しいマテリアルのデザイン、weaving やknittingなどテキスタイルの基本的なクラス、social research、ethnographic researchから デザインを考える、哲学(readingがメイン)などなど。課題の期間は短いもので1週間だったり長いもので2ヶ月くらいかけたりするが基本的には短めの課題が多い。  

Departmentの課題各学期ごとにテーマとなるキーワードがあり、それを元にコンセプトを考え、プロダクトをデザインする。実際にはキーワードに基づいて先生がもう少し具体的な課題を出してくれる。課題は3ヶ月or6ヶ月で、常に2人の先生から1つずつ課題が出ている状態。例:3ヶ月のもの2つと6ヶ月のもの1つ、など。

これまでテーマとなったキーワードと具体的な課題例
キーワード:"Lightness"、課題:A to B。ある場所から別の場所へ移動するストーリーを設 定し、それを元にプロダクトを考える。
      "Walking"、課題:ノマド。現代社会におけるnomadic lifeとはどんな生活か?その生活に役に立つプロダクトは?
       "Tools"、課題:on/off。あるプロダクトがonの状態とoffの状態について考え、これまでにない新しいon/offのコンセプトを持ったプロダクトを考える。



Q,何人の学生に対して何人くらいの先生が指導に当たっていますか? 先生には質問や話をしやすい環境ですか?
A,1クラスだいたい10~15人。最初はこの人数でやるが、授業が進んでくると個人ミーティングや3~4人のグループミーティングにスイッチしてくれるので、時間も取られず先生とのコミュニケーションも取りやすい。その分、毎回見せるもの、喋るべきことを準備していかないといけない。

Q,学生の傾向を教えて下さい。(年齢、国籍、男女比など)
A,オランダ人6~7割、インターナショナル3~4割くらい。インターナショナルの学生は20代半ばが中心、オランダ人は高校卒ですぐ入学してくるのでもう少し若め。男女比は半々くらいだが、departmentによって偏りがある。


Q,生活面で何か不便な事はありますか?(食事、買い物、画材、気候、治安、文化面など何でも結構です。)
A,東京のように東急ハンズとかないので、素材を探すのがとにかく大変で、早めに準備していかないとプレゼンに間に合わない。日本から取り寄せることもある。


Q,日本からこれは持ってきた方がいい、というようなアドバイスがありましたら教えて下さい。
A,よく切れる包丁、常備薬


Q,1年間でかかる学費、生活費をよろしければ教えてください。
A,学費:6000euro(私の学年までは2000euroでしたが値上がりしました)、

  生活費:家賃250~350,その他200euroくらい 

 


Q,卒業後の予定はどのように考えていますか?
A,現地で就職、又は 帰国するかで考え中。

 

小粥さん、貴重なお話をありがとうございました!

 


菊池 藍さんの場合

 

留学先:オランダDesign Academy EIndhoven(アイントホーヴェン)、

   

期間:2008年9月~2009年7月(既に帰国)


Q,滞在先はどのようなところですか?
A,ハウスシェア 

Q,どのように探しましたか?
A,学校の紹介


Q,留学先のエリアの満足度 
A,満足
  理由:留学するエリアとしては、工業都市なので、気分転換をするのが大変でした。ラインエアー(ヨーロッパの格安航空会社)の空港があるので、安くヨーロッパを旅行できるのが良かったです。春などは自転車でピクニックに行っていました。

 


Q,留学先の設備、施設の満足度
A,満足と不満の両方

  理由:工房が誰でも使えるのですが、使える人数が限られているので、1年生は課題をこなすので精一杯です。人数にあぶれてなかなか課題が出来ないってこともしばしば・・・。上の学年になれば、空いている時間にたっぷり自分の時間に使う事が出来ると思います。ロッカーが無いのが不便です(あるのですが、ごく一部の人用)                       

Q,留学先の授業の満足度
A,大変満足
  理由:授業は大変で、グループワークが多いので、何に付けても英語力が無いと厳しいです。しかし、どれも一生懸命していると力が確実に着きます。

 


Q,入学してから今までにどんな授業をしましたか?できるだけ具体的にお答えください。
A,素材は殆ど扱います。(木工、金属、石膏、プラスチック、テキスタイル)ガラスが無いのが残念ですが。あとは建築、演劇、グラフィック、アプリケーションも一通り勉強します。

 

Q,何人の学生に対して何人くらいの先生が指導に当たっていますか? 先生には質問や話をしやすい環境ですか?
A,一年次は専任の先生がいないのですが、先生との距離はその先生によるので、一概には言えません。殆どの先生が非常勤なので、週に1回授業の後に聞く感じだと思います。

 

Q,学生の傾向を教えて下さい。(年齢、国籍、男女比など)
A,年齢は様々で、私がいた1年生は17歳~30歳くらいでした。国籍は学年全体で言うと、6クラスのオランダ人クラスと2クラスのインターナショナルクラスがあり、インターナショナルクラスは、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、南米と様々でした。


Q,生活面で何か不便な事はありますか?(食事、買い物、画材、気候、治安、文化面など何でも結構です。)
A,画材と情報量は、日本と比較すると切なくなるくらいです(笑)。インターナショナルの学生といることが多いので文化の面での不便は感じませんでした。

買い物は市場などで、新鮮な食材が購入でき、アルコールも安いので、日本(東京)で生活するよりもはるかに安く済ませることが出来ました。

治安面は東京よりもずっと安全だと思います。もちろん外国なので、慣れるまでは用心するにこした事はありませんが。気候はヨーロッパらしく雨が多いです。冬は日光が足りないため皆そろって元気が無いのですが、友達同士励ましあっています。春が来ると皆一気に浮かれています(笑)。

画材は日本の方が安くて質が良いです

 

Q,日本からこれは持ってきた方がいい、というようなアドバイスがありましたら教えて下さい。
A,画材は持っているものは全部持っていった方が良いと思います。PCはイラレ、フォトショ、インデザイン、パワーポイントなどがあれば便利だと思います。PC自体持っていない学生も一人いましたが、学校が休みのときに作業できないのは不便だと思います。後は特にありませんが、包丁は持参しました。日本のカッター(黒刃)は皆に喜ばれました。


Q,1年間でかかる学費、生活費をよろしければ教えてください。
A,学費は630euroほど、生活費は(家賃が月280euro(家具付き)、食費は月に50~80euro(アルコール込み)、後はレジャー代と、一番かかるのは、画材代です。)月によって差がありますので一概には言えませんが、月5万円くらいで生活していたと思います。

 

Q,卒業後の予定はどのように考えていますか?
A,帰国し、日本の美大に3年次編入しました。

 

菊池さん、貴重なお話をありがとうございました!