講師ブログ

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2016.5月 講師戸沢のイギリス学校見学旅行記!

Day1 RCA(Royal College of Arts)ケンジントン・キャンパス

RCAケンジントンキャンパス
RCAケンジントンキャンパス

留学コース講師の戸沢が5月にイギリスに行ってきました!!

 

イギリスと言えば留学コース出身の生徒がたくさん留学中。なるべく多くの生徒に会ってお話を聞きたい!どのようなところで勉強しているのか見たい!!との気持ちで事前に多くの元生徒に連絡を取って、いざ出発!

 

ドーハ経由で20時間以上のフライトを経てロンドン、ヒースロー空港に到着!ドーハでもヒースローでも無料WIFIが使えたのでとても便利でしたね。

 

さて、ロンドンに着いてまずした事は…オイスターカード買う&携帯ショップでスマホ用プリペイド式のSIMカードを買う。今回はたくさんの友達や元生徒、学校関係者とも会う予定だったので連絡手段は必須!ということで事前にSIMフリーのスマホをゲットして出かけました。。ちなみに空港で買うと20ポンド、街中のショップで買うと10ポンドのSIMカードがありましたよ。

カードをゲットしたら早速、留学コース出身生(以下OGまたはOB)のいるRCA(Royal College of Art←超名門大学院大学)ケンジントンキャンパスへ!RCAの玄関でOGの2人(Gさん、Iさん)に出迎えてもらいました。

 

ケンジントン・キャンパスのロケーションがすごい!目の前はハイド・パーク、近くにビクトリア&アルバータ博物館(V&A Museum)、おしゃれなショッピングエリアも広がっています。

GさんにRCAのスタジオやカフェテリアなども見学させてもらい、もう1人のOGのNさんも合流して一緒にお茶をしました。

 

実は今回の旅行中は留学コースでワークショップを2度してもらった事もある、Gさんのお家にお世話になりました。学生のシェアハウスにも興味があったのでとても嬉しかったです。Gさんが留学コースに通っていたのは2009年…長い付き合いになってきましたねぇ。

 

とは言えGさんは大学院の修了制作の真っ只中!私はとにかくスケジュールをパンパンに入れて日中は動き回りましたよ。

 

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Day2 ロンドン芸大CCW、キャンバーウェル

ロンドン芸大 キャンバウェル校
ロンドン芸大 キャンバウェル校

初日からロンドン在住のお友達にも街を案内してもらったのですが、なるべく学校絡みの話に絞るためここでは省略致します。。。2日目はロンドン芸大CCWファウンデーションコースの卒業制作展を見にキャンバウェル・キャンパスへ!

 

ここでも留学コースOGのKさんが作品を出していて、お会いできました!Kさんはシアター系の美術に興味があり、BAはCSM(セントラル・セイント・マーチンズ校)のPerformance Design and Practiceというコースに進む事が決まったそうです

ファウンデーションコースで教えている先生にもお会いできてCCWの特徴なども聞いてみました。『生徒が自分で考えられるようにサポートする』という言葉に、自立した学生を育てるというロンドン芸大の校風を感じましたね。先生はとても優しい方でした^^

 

キャンパスはレンガ造りの雰囲気のある建物でした。

ロンドンからバスで向かう途中には同じくロンドン芸大のLCC(London College of Communication)のキャンパスの前も通りましたよ。

午前中に出かけたテート・ブリテンの隣にはロンドン芸大のチェルシー・カレッジ・オブ・アートのキャンパスもありました。ここでは少し画材屋さんを覗いてみました。

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Day4 UCA芸大(University for the Creative Arts) Farnham

UCA芸大 Farnhamキャンパス
UCA芸大 Farnhamキャンパス

3日目は美術館巡りをし、4日目はすいどーばた美術学院の提携校でもあるUCA芸大のファーナム・キャンパスへ!

 

ロンドンのWaterloo駅からナショナル・レイルに乗って55分、Farnham駅へ。

小さいながら素敵な街並みを10分弱歩くとそこには大きなキャンパスが!いつもお世話になっている留学担当のアラーナさんが出迎えてくれました。ロンドンのキャンパスを見た後のせいか、キャンパスは広々と感じましたね。

最初に案内されたのはクラフトのギャラリー。貴重な常設作品から生徒の作品まで飾ってあり、生徒の作品には値段がついていた事も良いな、と思いました。

 

いろいろな工房(ワークショップ)も充実していて、大学の寮もすぐ隣にレンガ造りの素敵な建物が建ち並んでいました。

寮から小道を少し歩くと大きなスーパーもあり、とても便利。

図書館、教室、ショッピングエリアが隣接しているので、制作に集中して打ち込みたい方にはとても良い環境だと思います。

時期的にちょうどBAの学生の卒制展の準備期間でいつもの制作風景とは違ったようですが、良い緊張感で準備が進められているようでしたよ。

 

ロンドンまで1時間弱の近さでこれだけ広さと落ち着いた制作環境を持て、生活費も押さえられると言うのは魅力的。日本で言うならムサビみたいな感じかな…?

 

すいどーばたでワークショップをしてくれた事もあるギャリー先生とハンナ先生にもお会いできました!!

 

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Day5 Bath Spa大学 (Bath School of Art & Design)

 ロンドンからバース駅までは電車で約1時間半、素敵なイギリスの田園風景を眺めながらBath駅に到着すると、バース大(Bath University)に通うOGのKさんが待っていてくれました!

 

バースの街並みは世界遺産にも登録されており、全ての建物がバースストーンと呼ばれる白っぽい石で造られている事で、街並みの統一感がありとても美しいのです。Bathと言うだけあって、ローマン・バス(古代ローマの公衆浴場!)など観光名所も随所に見られます。Kさんに案内してもらい歩いてみると小さな街なのでぐるりと1周する事ができました。

メタル工房を利用していたFineArtの学生
メタル工房を利用していたFineArtの学生

この素敵な市街を挟んで丘の上にはバース大学と今回訪問したバース・スパ大学があり、街には多くの学生が住んでいます。

 

翌日向かったBath Spa University, Bath School of Art and Designは美大として有名で、こちらも工房がとても充実しています。

 

すいどーばたにも何度か来てくださり、ワークショップもしてくださったテキスタイル科のTim先生が案内してくれました。

この学校の特徴は生徒数がやや小規模(ロンドンで何万人と生徒がいる中ではこちらは1500名程度との事でした)で先生と生徒がみんな顔見知り、というアットホームな雰囲気かと思いました。

Fine Artのスタジオ
Fine Artのスタジオ

というのも、全科の生徒が工房を行き来できるので、機械を使う時に先生に教えてもらうためみんな知っているのです。

 

この生徒の他の科の施設の行き来と謳っている学校は時々ありますが、ここまで気軽に実践されている学校は少ないのではないか、と感じましたね。これは少人数だからできることかと思います。

 

特に学部ではFine Artの他にContemporary Art Practice(CAP)というコースがあり、いろいろ実験的なことをしたい学生にはとても良いコースのようでした。

ファッション2年生の講評会プレゼン
ファッション2年生の講評会プレゼン

また、Bath Spa大はファッション・コースがとても有名で実績を挙げており、大学の中でも少し特別(?)という雰囲気。キャンパスも市内のサークルと言われる歴史的建造物の中にあり、小さいながらも本物のサロンのような雰囲気なのです。

 

ここではデザインだけでなく、すべての工程を自分でもやるので、ショーで勝ち抜くだけでなく就職にも強い学生を育てているイメージでした。

ちょうど日本人の先生がいて、講評を見学させてもらえましたが、アドバイスはとても厳しかったですよー。

 

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Day6 ロンドン芸大CSM(セントラル・セイント・マーチンズ校)

キングスクロス校舎前の広場
キングスクロス校舎前の広場

ロンドンに戻り、翌日はロンドン芸大、セントラル・セイント・マーチンズ校(CSM)のファンデーションコースの卒制展を見に行きました。

 

CSMには留学コースのOG,OBがたくさん通っていますが、ファンデーションコースではOGのIさんが作品を出していて本人にお話を聞きながら作品を見ることができました。

 

CSMは生徒数も多いですが、作品の質もとても高く、見ていてとても楽しめました。BAで進む専攻別に展示されており、BAはCSMに限らずどこの大学に進むかが表示されているのが面白かったですね。

CSMのセキュリティ・ゲート
CSMのセキュリティ・ゲート

BA Product Designの3年生のZさんにもお会いできました!彼女はまだ自分の卒制真っ只中でしたが、時間を作ってくれて少し学校の案内もしてもらえました。

 

Kingscrossのキャンパスはロンドンの中心においてはかなり広いのですが、生徒数も半端じゃないので、工房はかなり積極的にいかないと使えない、などコンペティティブな中で勉強をするのは鍛えられそうでした。セントマの学生の共通点はだいたいみんな学校の設備の不満を言うのですが、セントマの学生である、と言うことに誇りを持っているような印象を受けましたね。

それぞれ校風があるので、生徒によって学びたい環境も当然違ってくるだろうと思います。


Day6-2 RCA(Royal College of Arts)バタシー・キャンパス

RCA Dyson Building
RCA Dyson Building

セントマの卒制の後はRCAのバタシー・キャンパスへ。

 

ケンジントンキャンパスはクラシックな建物なのに対してこちらは名前もダイソン・ビルディング、というだけあってモダンで最先端の設備、といった雰囲気です。立地もテムズ川を越えたバタシーパークにあるため、広々としていますね。

 

こちらは主にファインアート、クラフト系、プリント、映像などの専攻が集まっているようです。スタジオを見せてもらったのですが、天井から自然光を取り入れた設計になっていてとても明るくて開放的な空間でした。


Day8 ボンマス芸大(Arts University Bournemouth)

7日目は観光をして、8日目はロンドンのWaterloo駅からナショナルレイルでボーンマスへ!電車で約2時間で着きました。駅からはバスに乗りキャンパスへ。

 

バスを降りると目の前がボンマス芸大。受付で留学生担当のフランキッシュ千寿さんが迎えてくれました。ボンマスの良いところは日本人の千寿さんがいるので、私も何かと相談しやすいところなのです。この日はキャンパスを案内してもらい、お昼は留学コースの卒業生とランチを取る事に! 

ファウンデーションコース卒制展示
ファウンデーションコース卒制展示

ボンマスは郊外にあるので、さすがにキャンパスも広いです!お天気にも恵まれたので、中庭では学生がくつろいでいました。

 

ちょうどファウンデーションコースの卒制展の採点中で一般公開はまだだったのですが、作品も見せてもらえました。当コースの卒業生の作品も見ることができました。

 

とてもレベルが高く面白い作品が並んでいました。(写真は採点中の先生)

特殊メイクのスタジオ
特殊メイクのスタジオ

ボーンマス芸大といえば、特殊メイクやコスチュームなど珍しい専攻があり、見ていてわくわくしました。特に特殊メイクは生徒のいない教室に入ると怖いほどリアルなマスクなどが並んでいました。

 

実際にモデル(生徒同士でモデルをするそうです)に特殊メイクを施しているところもタイミング良く見る事ができましたよ。

 

ちなみにここではメイクだけではなくカツラも作る勉強をするそうで、カツラを学べる大学はイギリスでも他にないとの事でした。

ドローイング用の建物
ドローイング用の建物

郊外だけあってファインアートのスタジオも広々としていましたし、とてもアートを学ぶ場として快適だろうな、と思うことが多かったですが、特筆すべきはドローイング用の建物が新しくできた!ということです。

今回学校見学をしていて、入試のポートフォリオではとても大事とされるライフドローイングを大学に入ってからあまりする機会がないと聞いていて驚いていたのですが、ボンマスはアニメーションに力を入れている事もあり、なんと自然光を取り入れた斬新なデザインのドローイング専用の建物があるのです!!

外観でかなり驚きましたが、中は自然光がきれいに入る設計です。

図書館、寮も敷地内にあり、珍しいプラスチックミュージアムもありました。

 

ボンマスは海沿いの街で、大学からはバスで行けるそうです。私は学校見学の後に車で案内して頂いたのですが、市街近くにビーチもあり、更に車で行くと島に渡れて、素晴らしい景観が広がっていました。ここには新入生歓迎会やスケッチ会に来る事もあるそうです。

 

街と自然がバランスよくあり、郊外でじっくりと制作をしたい、という方にはとても素敵な環境だな、と思いましたよ。

 

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Day9 ロンドン大学・ゴールドスミス校(Goldsmiths)

ロンドンに帰ってきてその足で、名門ロンドン大学のゴールドスミス校に!

 

入口で待ち合わせをしていたのですが、着いてみたら建物がたくさんあり、一つの街のようになっており、ちょっと迷い込んでしまいましたが…無事ローラ先生とスティーブンさんにお会いする事ができました!

 

ちょうど卒業制作の採点の期間だったそうで、とてもお忙しい中、ローラ先生がデザイン・エリアを案内してくださいました。

デザインエリアのスタジオ
デザインエリアのスタジオ

ローラ先生はすいどーばたで一度素晴らしいワークショップをしてくれた事もあります。

 

ゴールドスミスの特徴として、デザインとファインアートを大きく分かれている事。デザインエリアの中では2Dや3Dの垣根がなく、様々なデザインを学べるそうです。

 

デザインエリアの工房や教室、制作しているところも案内してくれました。ロンドンにあるとは思えない程設備やスペースが充実しています。

Fine Artのテキスタイル工房
Fine Artのテキスタイル工房

Fine Art エリアはスティーブンさんが案内してくれました。

先程書いたように、デザインエリアとファインアートエリアは分かれており、例えばテキスタイルの工房もそれぞれ別にあります。

 

…とFine Artのテキスタイルの工房を覗いたら日本人の女性が教えていました!カワハラセツコさんという方で、なんと以前留学コースで講師をしていたゴールドスミス卒の新井先生もここでカワハラさんにたくさんお世話になったとか!!偶然の素敵な出会いがありました。

お話を伺ったら、テキスタイルでは伝統的な技法もさることながら、デジタル技術もどんどん使っているとの事でした。

最初に街のようだ、と書きましたがゴールドスミス校のキャンパスを見ていると、その中にはアート以外の専攻もあるので、雰囲気の全然違うグループもいて新鮮(体育会系とか)。

私の知人が卒業したパフォーミングの学部の建物もありました…。

 

ファインアートの学生さんも卒制展示準備真っ只中でしたが、なんと古い教会を展示スペースにしており、さすがゴールドスミスだなぁ…と感動。自然光がとても美しかったです。

 

歴史ある古い建物を利用した教室から新しい現代的な建物まであり、貫禄を感じるキャンパスツアーでした。ローラ先生、スティーブンさん、お忙しい中ありがとうございました!

 

 

今回、実際に学校見学に行ってみて、生徒が学んでいる場を見られた事はとても貴重な体験でした。これからの留学コースでの指導、アドバイスにも活かしていきたいと思います!!

 

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